エチュード〜さよなら、青い鳥〜
初音が舞台袖から、鮮やかなブルーのドレスを身にまとって現れた。
こちらにお辞儀をしてから、ピアノの前に座る。
すると、カメラが初音の横顔をアップにした。
胸元のネックレスに手を当て、じっと鍵盤を見つめている。初音が手を離すと、ネックレスがライトの明かりで一瞬きらめいた。
それは、涼とお揃いの、マリッジリングをデザインしたネックレスだ。
一皮も二皮もむけたような、自信に満ちた堂々たる演奏。できれば、こんなパソコンからじゃなく、きちんとしたオーディオで。いや、音響設備の整ったホールで聴きたい。
ーー初音、やっぱり君はピアノを弾くべき人だ。こんなに離れていても、最高の音楽で俺を幸せにしてくれる。
こちらにお辞儀をしてから、ピアノの前に座る。
すると、カメラが初音の横顔をアップにした。
胸元のネックレスに手を当て、じっと鍵盤を見つめている。初音が手を離すと、ネックレスがライトの明かりで一瞬きらめいた。
それは、涼とお揃いの、マリッジリングをデザインしたネックレスだ。
一皮も二皮もむけたような、自信に満ちた堂々たる演奏。できれば、こんなパソコンからじゃなく、きちんとしたオーディオで。いや、音響設備の整ったホールで聴きたい。
ーー初音、やっぱり君はピアノを弾くべき人だ。こんなに離れていても、最高の音楽で俺を幸せにしてくれる。