エチュード〜さよなら、青い鳥〜
「丹下さんは、ピアノ科ということですが。
コンクールなどの実績はありますか?」
「大学に入ってからは、そういった順位が決まるものに出場していません」
「それは、何故ですか?」
コンクールに出場しない理由。大学に入ってから、よく尋ねられたことだ。
だから、いつもと同じ答えを述べた。
「私は物心ついた時からピアノを弾いています。
高校生くらいまではコンクールに出ていました。でも、大学に入ってからは周りと競うことをやめました。
誰かに評価してもらいたくてピアノを弾いているわけではないから。
どうせピアノを弾くなら、弾いている自分だけじゃなく、聴いてくれる人にも楽しんでもらいたいし、感動して幸せになってもらいたい。幸せを共有出来たら最高。
私がピアノを弾く理由を、そう思ったんです」
「なるほど。
でも聴き手側からすれば、やはり経歴の中に名だたるコンクールで賞を取っているピアニストに興味を持ちますよ」
コンクールなどの実績はありますか?」
「大学に入ってからは、そういった順位が決まるものに出場していません」
「それは、何故ですか?」
コンクールに出場しない理由。大学に入ってから、よく尋ねられたことだ。
だから、いつもと同じ答えを述べた。
「私は物心ついた時からピアノを弾いています。
高校生くらいまではコンクールに出ていました。でも、大学に入ってからは周りと競うことをやめました。
誰かに評価してもらいたくてピアノを弾いているわけではないから。
どうせピアノを弾くなら、弾いている自分だけじゃなく、聴いてくれる人にも楽しんでもらいたいし、感動して幸せになってもらいたい。幸せを共有出来たら最高。
私がピアノを弾く理由を、そう思ったんです」
「なるほど。
でも聴き手側からすれば、やはり経歴の中に名だたるコンクールで賞を取っているピアニストに興味を持ちますよ」