エチュード〜さよなら、青い鳥〜
「ママー!ウドーン!」
いきなり涼音が大きな声を出したのだ。
その場にいた大人たちは皆、涼音に注目する。
退室しかけていた涼も。
「そうだね、お腹が空いたねぇ。昨日食べた“うどん”美味しかったから、私もまた“うどん”が食べたい」
マーシャが柔らかな涼音の頬をつつくと、涼音が嬉しそうにキャッキャと笑う。
「ママ、ママ、ウドーン!」
クラウゼ教授の腕の中から初音に向かって両手を伸ばす涼音。
これでは、初音を『ママ』と呼んでいるとハッキリわかってしまう。
ーー早く行って、涼!
初音の願いも虚しく、涼はドアに手をかけない。感情の読み取れない無表情で、涼音を見ている。
「スズネったら。マーシャの食いしん坊がうつったわね?可愛いんだから!じゃあ食事に行きましょう、ハツネ。
…ハツネ?」
いきなり涼音が大きな声を出したのだ。
その場にいた大人たちは皆、涼音に注目する。
退室しかけていた涼も。
「そうだね、お腹が空いたねぇ。昨日食べた“うどん”美味しかったから、私もまた“うどん”が食べたい」
マーシャが柔らかな涼音の頬をつつくと、涼音が嬉しそうにキャッキャと笑う。
「ママ、ママ、ウドーン!」
クラウゼ教授の腕の中から初音に向かって両手を伸ばす涼音。
これでは、初音を『ママ』と呼んでいるとハッキリわかってしまう。
ーー早く行って、涼!
初音の願いも虚しく、涼はドアに手をかけない。感情の読み取れない無表情で、涼音を見ている。
「スズネったら。マーシャの食いしん坊がうつったわね?可愛いんだから!じゃあ食事に行きましょう、ハツネ。
…ハツネ?」