エチュード〜さよなら、青い鳥〜
「私はピアノに関しては素人です。何の役にも立ちません」
「四辻さん、ピアノが好きですよね?それだけでいいんです。専門的な意見は間に合ってるから。
“革命のエチュード”の時みたいに、率直な感想を聞かせてくれたら、それでいいの。
お仕事忙しいのは分かってます。四辻さんの都合の良い時に、ちょっとでも私に時間を分けてもらえたら」
親子2人がかりでは、敵わない。四辻は諦めてスーツのポケットからスマホを取り出した。
四辻のスマホに『丹下初音』の連絡先が新たに登録される。
「ありがとうございます、四辻さん。
では、また」
「俺も仕事に戻る。四辻くん、おつかれさん」
初音は、スマホの友人リストに『四辻涼』の名前を確認してから、お辞儀をすると、父と共にその部屋を出た。
「四辻さん、ピアノが好きですよね?それだけでいいんです。専門的な意見は間に合ってるから。
“革命のエチュード”の時みたいに、率直な感想を聞かせてくれたら、それでいいの。
お仕事忙しいのは分かってます。四辻さんの都合の良い時に、ちょっとでも私に時間を分けてもらえたら」
親子2人がかりでは、敵わない。四辻は諦めてスーツのポケットからスマホを取り出した。
四辻のスマホに『丹下初音』の連絡先が新たに登録される。
「ありがとうございます、四辻さん。
では、また」
「俺も仕事に戻る。四辻くん、おつかれさん」
初音は、スマホの友人リストに『四辻涼』の名前を確認してから、お辞儀をすると、父と共にその部屋を出た。