エチュード〜さよなら、青い鳥〜
宮崎は、丹下広宗社長がこの会社を起業した時からのメンバーだ。もともと親会社のアリオンで人事に携わっていたところ、社長に引き抜かれた。
つまり、社長と共にこの会社を作ってきた功労者だ。
その宮崎はまもなく定年を迎える。
「ありがとうございます、部長。私なら大丈夫です。社長室、行ってきます」
四辻は、宮崎を尊敬している。人事労務管理の仕事に人生の多くの時間を費やして、今では生き字引のように、この会社の職員全ての個性を把握している。
彼の後任は正直荷が重い。彼だから統制が取れていた。若く経験の浅い四辻では、不安が残る。
宮崎が定年退職するのは、ひと月後だ。
つまり、社長と共にこの会社を作ってきた功労者だ。
その宮崎はまもなく定年を迎える。
「ありがとうございます、部長。私なら大丈夫です。社長室、行ってきます」
四辻は、宮崎を尊敬している。人事労務管理の仕事に人生の多くの時間を費やして、今では生き字引のように、この会社の職員全ての個性を把握している。
彼の後任は正直荷が重い。彼だから統制が取れていた。若く経験の浅い四辻では、不安が残る。
宮崎が定年退職するのは、ひと月後だ。