エチュード〜さよなら、青い鳥〜

「二度目は、そのすぐ後なんだ。
君も参加したはずだ。慶長大学の長崎教授の米寿記念のお祝いパーティー。
とにかくすごい人数が招待されてただろう。あれだけいれば、一人くらい人事労務管理の得意なヤツがいるんじゃないかって、教授に聞いたんだ。
そしたら、君の名前が出た。大学時代に社会保険労務士の資格に合格したって」


大学生だった四辻は、『アリオン』に入る為にどうしたらいいかと教授に相談した。すると自分をアピールする為に、他の人との差別化できることは何だろうと一緒に考えてくれた。
そして、四辻が目標に向かって人一倍努力ができる人間であると証明する為に、資格を取ろうと提案してくれた。
それも、合格者に学生がほとんどいないような資格を。