エチュード〜さよなら、青い鳥〜
丹下広宗社長の熱い思いに心打たれた。
かなり、心はぐらついた。
だが、この出向を陽菜は全否定したのだ。
「アリオン・エンタープライズの人事労務管理?それ、涼がやりたい仕事じゃないよね?やめてよ、エリート街道から外れちゃう。
…せめてお給料はどうなの、上がるの?
ちょっと待って、分からないなんてあり得ない!
ねぇ、どうして涼なの?出向するなら、うちの人事にだって優秀な人材沢山いるじゃない」
パニックを起こし、ヒステリックに叫ぶ陽菜をあの時初めて見た。そして、言葉の端々から彼女の本性が垣間見ることができた。
陽菜は四辻が好きなわけじゃない。一流企業『アリオン』でエリートと呼ばれる高給取りな男が好きなのだ。身につけるものと一緒。一流品だけが彼女の好みなのだ。
かなり、心はぐらついた。
だが、この出向を陽菜は全否定したのだ。
「アリオン・エンタープライズの人事労務管理?それ、涼がやりたい仕事じゃないよね?やめてよ、エリート街道から外れちゃう。
…せめてお給料はどうなの、上がるの?
ちょっと待って、分からないなんてあり得ない!
ねぇ、どうして涼なの?出向するなら、うちの人事にだって優秀な人材沢山いるじゃない」
パニックを起こし、ヒステリックに叫ぶ陽菜をあの時初めて見た。そして、言葉の端々から彼女の本性が垣間見ることができた。
陽菜は四辻が好きなわけじゃない。一流企業『アリオン』でエリートと呼ばれる高給取りな男が好きなのだ。身につけるものと一緒。一流品だけが彼女の好みなのだ。