独占欲全開の超イケメン俳優と秘密の同居生活始めます!
『僕も雅妃に負けないよう頑張っていく。いろいろなこと経験してさ。でも、最終的には立派な俳優になりたい。今はそう思ってる。漣 亜希斗みたいな。僕も…世界に行くよ。だから…出来たらでいいから、見守ってて…』


大智の優しい眼差し。


『出来たらなんて言わないで…当たり前だよ。私にとって、大切な親友の将来、応援しない訳ないじゃない。絶対に…夢を叶えてね』


『ああ、必ず。雅妃も…体に気をつけて、ずっと笑顔でいろよ』


『大智も』


『ああ、任せろ』


私達は、笑い合った。


まるで、高校時代にタイムスリップしたみたいに、楽しい時間だった。


ウッドデッキからリビングに戻ると、


『ズルいよ、お姉ちゃん。私も大智君と話したい~お姉ちゃんには王子様がいるでしょ?』


櫻が、口をとがらせて言った。


王子様…


そうだったよね。


私の憧れの王子様が、今は…


大切な大切な旦那様になって…


いつも私の隣にいてくれる。


この現実、もう幸せを通り越して、奇跡だよ。


本当に…
< 131 / 133 >

この作品をシェア

pagetop