独占欲全開の超イケメン俳優と秘密の同居生活始めます！

秘めていた想い～亜希斗side～

『亜希斗』


名前を呼ばれて振り返ったら、健さんがいた。


なんだか真剣な顔をしてる。


『今からちょっと話せないか？』


『ああ、いいよ』


俺は、健さんの車に乗り込んだ。


今日は、雅妃は先に自分のマンションに帰って、引越しするための荷造りをすると言ってた。


『どこに行く？』


『俺の家』


『健さんの？』


『前はたまに来てたよね。最近、来なくなったから…寂しいよ』


寂しい…って…


健さんには彼女がいるのに…


『あ、ああ。やっぱりあの頃と比べたらずいぶん忙しくなったからな』


『わかってる…それは、嬉しいことだから…喜んでるよ。亜希斗をオーディション会場で見かけた時に、ダイヤの原石を見つけた気がしたんだ。声をかけてお前の目を見た時、間違いなく本物だと確信したよ。案の定、亜希斗は…誰よりも素晴らしい俳優に成長した…』