独占欲全開の超イケメン俳優と秘密の同居生活始めます!
嘘だよ、こんなこと…


これこそ、夢だよね。


でも…


外はこんなにも寒いのに、体…温かい。


亜希斗さんの温もりが、私に全て伝わって来る…


やっぱり…


これは現実なんだ。


『…亜希斗さん…だ、ダメですよ…誰かに見られたら…』


『誰もいない。もう少しだけ…こうしていたい』


亜希斗さんの吐息が、私の耳元にかかる。


寒くてかじかんだ耳が、フワッとなった。


『…なぜ…ですか…?どうして…』


抱きしめられた意味…


それを知りたくて、つい聞いてしまった。


『今は…ただ、こうしていたい。それだけだ』


答えになってないよ…


彼女でも、恋人でも、夫婦でもないのに…


こんなの…


おかしいよ。


それでも…


気づいたら、亜希斗さんの腰に、自分の腕が少し触れてしまってた。


誰かに見られたらどうしようって思ってるのに…


私達は、しばらくの間、そこに立ったまま動く事が出来なかったんだ…
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