独占欲全開の超イケメン俳優と秘密の同居生活始めます!
告白と歌と思い出
亜希斗さんのシーンの撮影中。


今日は長い撮影になりそうだった。


ロケ先より温かくて良かったけど、セリフが多くて大変そうだ。


『あのさ、少しだけ話せない?』


声をかけて来たのは、大智だった。


『あ、うん。どうしたの?』


『ちょっと…あっち』


大智が、スタジオの外を指さした。


『え…』


私達は、スタジオを出て大智の控え室に入った。


『今、休憩中?』


『ああ、しばらく』


『そうなんだ…私はもう少ししたら、別の仕事の打ち合わせに行かなきゃ』


『漣さん…本当に忙しいよな。体調…大丈夫なのかな、あんなに働いて』


『うん…ちょっと心配』


いつもマンションに帰って来たら、笑顔で優しくしてくれるけど…


疲れた様子を見せないところが…


プロだなって思いながらも、やっぱりすごく心配だ。


亜希斗さんが倒れたら、私を含め、作品を楽しみにしてるファンもつらいから…
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