【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
【警察官の彼は、捜査一課】
side若葉
【彼との出会いが、あたしの人生の歯車を
大きく変えた】
「ふぅ……今日も疲れた」
仕事が終わり、いつものように帰宅していた時のことだった。
「ええ……!ちょ、ちょっと!?」
自転車に乗った男に、カバンをひったくられそうになり、カバンを離さまいと一生懸命掴んでいたのだけど……。
「きゃっ!ちょっと待って……!だ、誰か助けてぇ……!!」
そのまま引きずられてしまい、膝を擦りむいてしまった。
「いったぁ……」
どうしよう……。あたしのカバンがぁ……!
誰か、助けて……!!
そう思った時だった。
「おい待て!!警察だ!!止まれ……!!」
そこに来てくれたのは、スーツを着て同じく自転車で走って追いかける警察官の男性だった。
それからしばらく経った時だった。
「大丈夫ですか!?」
「は、はい……」
「大変だ。怪我してる!!すぐに病院へ行きましょう」
「いえ、だ、大丈夫です……ただのかすり傷ですから」
「ダメです。さ、病院へ行きましょう。わたしが着いていきますから」
「……はい」