【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書


 「……はい」

 「ところで、お前の彼女、あの時のひったくりの被害者なんだって?」

 「えっ、そこまで知ってるんですか?」

 「だって、山崎が言いふらしてたぞ?」

 「マジすか……」

 アイツマジでおしゃべりじゃねぇか!

 言いふらすな、バカが……。

 「まぁまぁ。それよりお前の彼女、可愛いって聞いたぞ?」
 
 「まぁ、可愛いとは思いますけど……。ただそれは、人の感じ方だとは思うので……」

 「確かにな〜」

 そんなこんな話をしながらいたら、現場に着いた。

 「お疲れ様です。一課の川畑です」

 「お疲れ様です」

 「捜査はどんな感じですか?」

 「今コンビニのバイトの子たちから話を聞いてます」

 「そうですか。行きましょう、源さん」

 「ああ」

 俺たちは現場へと入り、捜査状況を確認した。被害にあった状況を聞くと、いきなり目出し帽を被った男が現れて、金を出せと要求されたようだ。

 
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