【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
side裕太
「川畑!」
「お、なんだ?」
「お前、明日非番だろ?」
「ああ。そうだけど?」
「じゃあちょっと、俺のお願い、頼まれてくれないか?」
「え?お願い?」
「ああ」
「……なんだよ。お願いって」
「実はさ、テレビで最近有名になったパンケーキのお店があるんだけどさ。そこのパンケーキがすごくうまいらしくて」
「……で?」
「一緒に行ってくれないか?」
「……は?俺がお前と一緒に、パンケーキ食うのか?」
「頼む!俺あそこのパンケーキまじで食ってみたかったんだけどさ、カップルとか女の子たちばかりだから、一人では入りにくくてさ……」
「……それって、一緒に行けってこと?」
「ああ。頼む、川畑!」
「……はぁ。わかったよ」
同僚刑事の山崎に頼まれて、俺は明日、その噂のカフェに行くことになってしまった。
甘いものはあまり好きじゃないが、まあ頼みだから、仕方ない。