【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
「……裕太さんの手、あったかいですね」
「え?そうかな?」
「はい。あったかいです。とても」
「……そっか。でも若葉さんの手も、あったかいですよ?」
「そうですか?」
「はい。あったかいです」
「……ありがとう、ございます」
「あの、若葉さん」
「はい。なんでしょうか?」
「……好きです。若葉さん」
そう言われて、胸がトクンと高鳴るのがわかった。鼓動が胸を打つ。
「……若葉、さん?」
「あっ、すみません。……あたしも、裕太さんのこと、好きです」
「はい」
裕太さんといると、こんなにもドキドキさせられるのかと思うくらい。あたしは彼のことが好きなんだと思う。
「若葉さん、今日は何を食べたいですか?」
「うん……そうだな〜。……和食、ですかね?」
「和食ですか。いいですね。和食、食べに行きましょう」
「はい。和食、行きましょう」