【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
「はい。もちろんです」
そしたら若葉さんは、満面の微笑みでニコリと笑ってそう返してくれた。
だから俺は、若葉さんのことを全力で守ろう。何か起きたら、命をかけて守ろうと誓った。
「あの、ここでいいです」
「そうですか?」
「はい。送っていただいて、ありがとうございました」
「いえ。……いつもよりも長く一緒にいれて、嬉しかったです」
「あたしもです。……嬉しかったです」
「よかった。じゃあ俺はこれで」
「……ま、待ってください!」
帰ろうとした時、若葉さんが俺の腕を掴んで阻止した。
「え?わ、若葉さん?」
「……あの、もう少しだけっ」
「え?」
「……もう少しだけ、一緒にいませんか?」
そう言った若葉さんの顔は少しだけ赤くなっていて、照れているのか、恥ずかしそうに下を向いていた。
「……若葉さん?」
「あっ!ご、ごめんなさい……!迷惑ですよね!?」