【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
「……あ、裕太さん。ミルク、入れます?」
「え?いいのかい?」
「はい。お砂糖は、入れますか?」
「じゃあ少し、入れようかな?」
「はい。ちょっと待っててください」
キッチンに行き、冷蔵庫の中からミルク。調味料棚から砂糖を出した。
「はい。裕太さん」
「ありがとう」
「好きなだけ入れてください」
「……ん?若葉さん、その映画好きなの?」
「え?あ、これですか?」
裕太さんはテレビ台の下にある映画のDVDを指差して言った。
「うん。好きなの?」
「はい。好きです。今度またシリーズ最終回のDVDが出るので、予約しました」
「そうなんだ。俺、それ見たことないんだよね」
「そうなんですか?けっこう面白いですよ?」
「へぇ。話題になってたから、気になってはいたんだ。いつか見ようとは思ってたけど、結局見ずに終わっちゃった感じなんだよね」
「……もしよかったら、今から見ます?」