【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書


 「……あ、裕太さん。ミルク、入れます?」

 「え?いいのかい?」

 「はい。お砂糖は、入れますか?」

 「じゃあ少し、入れようかな?」

 「はい。ちょっと待っててください」

 キッチンに行き、冷蔵庫の中からミルク。調味料棚から砂糖を出した。

 「はい。裕太さん」

 「ありがとう」
 
 「好きなだけ入れてください」

 「……ん?若葉さん、その映画好きなの?」

 「え?あ、これですか?」

 裕太さんはテレビ台の下にある映画のDVDを指差して言った。

 「うん。好きなの?」

 「はい。好きです。今度またシリーズ最終回のDVDが出るので、予約しました」

 「そうなんだ。俺、それ見たことないんだよね」

 「そうなんですか?けっこう面白いですよ?」

 「へぇ。話題になってたから、気になってはいたんだ。いつか見ようとは思ってたけど、結局見ずに終わっちゃった感じなんだよね」

 「……もしよかったら、今から見ます?」

< 118 / 257 >

この作品をシェア

pagetop