【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
「帰り、気を付けてくださいね」
「はい。ありがとうございます」
「お仕事、頑張ってください」
「ありがとう。若葉さんも、頑張ってください」
「はい。また連絡しますね」
「俺も連絡するよ。……じゃあまた」
「はい。おやすみなさい」
「おやすみなさい」
「……あ、あの、若葉さん」
「はい?」
「大好きです、若葉さん」
「はい。あたしも大好きです」
「……じゃあまた」
「はい」
裕太さんが帰るのを見送ってから、家に入りお風呂に入った。
湯船に浸かりながら、裕太さんのことばかり考えていた。
映画を見ながら、裕太さんはあたしの手をぎゅっと握ってくれていて。
物語が進むうちに、距離がだんだんと近づいていて、次第には肩を抱いてくれる裕太さんだった。
この距離でもし、見つめられたら。あたしきっと、照れるだけではなく、恥ずかしさで目をそらしてしまうかもしれないと思った。