【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
「……そうか」
「男には前科はないんだな?」
「はい。データベースには載っていませんでした」
「そうか。……とりあえず、近隣で聞き込みをして怪しい人を見ていないか聞いてみるか」
「はい」
「俺はもう少し店員に話を聞いてみる。お前は山崎たちと一緒に周辺の聞き込みをしてくれ」
「分かりました」
山崎は俺よりも10分遅れて到着し、その後山崎たちと共に聞き込みに出かけた。
「すいません。少しお話よろしいですか?」
「はい」
「この辺で怪しい男、見ていませんか?」
「怪しい男ですか?……いいえ、見ていません」
「そうですか。ありがとうございました」
しかし何回聞き込みをしても、特に有力な情報は得られなかった。
確かに朝の6時半だと、通勤する人はまだ少ないし、見かける人も少ないかもしれないな。
「山崎、何かわかったか?」
「いや、ダメだ。全然情報なし」
「こっちもだ」