【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書


 「なるほど。その後犯人は?」

 「金を奪った後、そのまま逃げていったそうです。しかし、その時間帯の目撃者は、誰もいませんでした」

 「そうか。山崎、防犯カメラの映像はどうなってる?」

 「その防犯カメラの映像ですが、今科捜研で解析してもらっています。今の所、手がかりになるようなものは出ていません」

 「そうか。……源さん、そっちはどうですか?」

 「いや、何も」

 「そうですか。では引き続き、捜査を続行してください」

 「「「はい!」」」

 捜査会議をいったん終えると、俺たちは一課に戻り捜査内容を整理するため資料を読み返していた。

 「よし、とりあえず事件を整理していこう」

 「はい」

 山崎や源さんたちと捜査内容を整理し、もう一度一から捜査をし直すことにした。

 まずは最初の犯行から、2件目の犯行までの防犯カメラを見直し、どこかに不審な点がないかを確認することにした。



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