【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書


 そしてそのパンケーキを運んできた女性を見て、俺は驚いてしまった。
 
 「お客様、大変お待たせ致しました。フワフワパンケーキと、チョコストロベリーのパンケーキでございます」

 「ありがとうございます。うわー美味しそう!」

 「……え?」

 「あれ……もしかして……刑事、さん?」

 「……君はたしか、あの時の……?」

 「あ、この前は助けてくださって、本当にありがとうございました。……無事に膝のケガも、治りました」

 「そっか。それはよかった」

 「川畑、その子知り合い?」

 「ああ、彼女はこの前のひったくり犯捕まえた時の被害者だよ」

 「え!?そうだったの?」

 「はい。あの時は本当にありがとうございました。助かりました」

 「いや、ケガが治ってよかったよ。……それより、ここのカフェで働いてるんだ?」

 「はい。まさかこちらにいらっしゃるとは、思ってもいませんでしたけど……」


  
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