【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
「そっか。あれから、大丈夫?」
「はい。大丈夫です。……あ、立ち話してしまってすみません。ごゆっくりどうぞ」
彼女はにこやかに微笑むと、伝票をテーブルに差して俺たちの前から立ち去った。
「川畑、食べようぜ」
「はいはい」
「いただきます」
出来たてのパンケーキを一口食べると、たしかにフワフワですごく美味しかった。
チョコソースは甘すぎず、だけどほろ苦さが残っていて、ストロベリーとも相性がバッチリだった。
「うわ、うまっ!」
「確かに、うまいな」
「な?来て良かっただろ?」
「……今回だけだからな」
「分かった分かった」
その後、パンケーキを食べながら彼女の様子を俺はずっと観察していた。
彼女はテキパキとテーブルへ案内して、お冷とお絞りを持っていく。
そして会計を終えると、明るく元気な声で「ありがとうございました〜!」と挨拶をしていた。