【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書


 「……はい」

 「今日はもう、帰っていただいて構いません。ですがまた、お話を聞くことになると思います」
 
 「……はい」

 「それと、犯人はあなたの顔を知っています。ですのでもし、また何か危ない目に遭わないという保証もありません。……ですから、くれぐれもお気を付けください。どこに危険が潜んでるか分かりませんから」 

 「……はい。ありがとうございます」

 「うちのものに、家まで送らせます。少々、お待ちください」

 「いえ、大丈夫です!一人で帰れますので……!」

 「ダメです。また犯人が、現れるかもしれませんので」

 「……はぁ。じゃあ、よろしくお願いします」

 「はい。入口で待っていてください」

 「はい」

 あたしは言われたとおり、入口で刑事さんを待つことにした。

 ……裕太さんが捜査から外されたと、教えたもらった。捜査が出来ないのは、裕太さんだってきっと、悔しいに決まってるよね……。

 警察は、身内や知り合いが事件に関わったりした人がいたら、捜査が出来ないらしい。
 
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