【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
side裕太
ブー……ブー……。
家で夕飯のコンビニ弁当を食べていた時、突然電話が鳴った。
「……はい。もしもし」
「もしもし。あたしです」
「若葉さん……」
電話をしてきたのは、若葉さんだった。
「突然、電話してすみません。……今、少しだけ時間ありますか?」
「……はい。大丈夫ですよ」
「よかった。……聞きました。今回の事件の、捜査から外されたって……」
「……はい」
「すみません。あたしのせい、ですよね……」
そう言った若葉さんの声は、少し霞んでいた。
「違います。若葉さんのせいでは、ありませんから。……それより、事情聴取、大丈夫でしたか?」
「はい。色々聞かれましたけど、覚えてることは全部話しました。……もちろん、緊張しましたし、凄く怖かったですけど」
「そうですか。……捜査にご協力頂き、ありがとうございます」
「……裕太さん。あたし、裕太さんに捜査してほしかったです」