【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書


 若葉さんにもしそういったことが起きた場合、俺はきっと正気ではいられなくなるかもしれない。

 本気でそう思った……。

 「……はい。分かりました。裕太さんがそう言うなら、そのようにします」

 「はい。若葉さんの身の危険を守るためにも、是非そうしてください」

 「はい。分かりました」

 「……若葉さん、俺に出来ることがあれば、何でも言ってください。俺に出来ることなら、何でもします」

 「……はい。ありがとうございます」

 「若葉さん、大丈夫ですか?」

 若葉さんの声が消えそうな感じがして、心配になってしまった。

 「……裕太さん。あたし、裕太さんと一緒にいたいです」

 「え?」

 「……今から、少し会えませんか?」

 若葉さんが会いたいなんて言ってくれるのは、やっぱり嬉しくて。
  
 ……今日だけ、今日だけ。若葉さんのそばにいたいと思った。

 刑事としてではなく、若葉さんの恋人として、そばにいてあげたいと思った。


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