【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書

　 「……あたしこそ、すみません」

　「……いいんだ」

　「あの……コーヒーで、大丈夫ですか？」

　「はい。大丈夫です」

　あたしはキッチンに行って、コーヒーを入れて持っていった。

　「はい。裕太さん」
　
　「ありがとう」

　「……すみません。突然、会いたいなんて……」

　「いや、構わないよ。……俺も若葉さんのこと、気になってたから」

　「……はい。ありがとうございます」

　「大丈夫ですか？若葉さん」

　「大丈夫です。……心配かけて、すみません」

　「いえ」

　「……あの、あのコンビニ強盗って……」

　「なんだい？」

　「……今までの犯行と同一人物ってことで、間違いないのでしょうか？」

　「恐らくそうだと思う。どこの店でも、入ってきた男は一人だった。恐らく同一人物と見て、間違いないと思います」

　「……そうですか」

　「若葉さん、何か気になることでも？」

　「……あ、いえ。何でも……」