【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
その後、不安をかき消すように彼は頭を撫でてくれた。
何度も大丈夫だと、言い聞かせてくれた。
「……すいません。裕太さん。お味噌汁、すぐに温め直しますから」
「いや、このままで大丈夫だよ」
「でも……」
「本当に大丈夫だよ。このままでも美味しいから」
「……裕太さん」
「気にしなくても大丈夫だよ」
「……はい」
あたしのせいで、唐揚げも冷めてしまった。
温かいうちに食べてもらうはずだったのに……。
あたしのバカ……。何やってんだろ……。
そして夕飯を食べ終えた後、あたしはキッチンで食器を洗っていた。
裕太さんはスマホで刑事とやり取りをしていた。事件にもしかしたら、何か進展があったのかもしれない。
だけどあたしは刑事じゃないから、そんなこと聞ける立場じゃない。だから、聞きたいけど聞くのをやめた。
そして数分後、突然「若葉さん!」と名前を呼ばれた。
「はい?」
そしてその後、あたしは……。