【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
「ごちそうさまでした」
「またのご来店お待ちしております!」
彼女は可愛いらしい笑顔で、見送ってくれた。
「彼女、笹木さんって言うんだね」
「……へえ」
「笹木さん、可愛かったな。笑顔が素敵だった」
「……まぁ、たしかにな」
「でもまさか、この前のひったくりの被害者だとは思わなかったけどな」
「ああ、俺もびっくりしたよ」
「ま、そのおかげで安くしてくれたし?しかも割引券もらえたし。また行くしかねぇな、これは」
「……俺はもう、行かないからな」
「え、なんでだよ?」
「俺行列待つの好きじゃないんだよ。どうせ行くなら、予約してから行く」
「なるほど。じゃあ次は予約してから行くか」
「は?行くのかよ?」
「だって、割引券もらったし?行かないわけにはいかないだろ?な、川畑?」
「……絶対に予約だからな」
「OKOK」
だけど彼女とまさか、あんな所で会えるなんて……びっくりだった。