【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書


 【アリバイ?なんだ?】

 【ヤツは事件当時、体調が悪くて家で寝ていたそうだ。たがそれを証明できる人は誰もいない】

 【ますます怪しいな……。】

 【ああ。だがヤツの腕を確かめたが、なかったよ。タトゥーや入墨らしきものは】

 【え?それは本当か?】

 【ああ。服を脱がせて確認したが、間違いなかった。そんなもなのはなかった】

 【そうか……】

 じゃあヤツはやっぱり、犯人じゃないのか……?

 だが若葉さんは確かに、入墨みたいものがあったと言っていた。

 【それでだ。課長がもう一度、笹木さんの事情聴取をしたいそうだ】

 【え?】

 【彼女の話にウソはなかったか、矛盾がなかったか、もう一度調べたいらしい。彼女がこの事件の目撃者であり、1番近くにいた人だから。ちゃんと話を聞きたいらしい】

 【分かった。……聞いてみるよ】

 【悪いな。笹木さんだって、辛いのに】

 【また連絡する】

 【ああ】

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