【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書


 突然裕太さんが、家に来たのだった。
 
 「どうしたんですか?急に……?」

 「例の事件の、犯人が捕まりました」

 来て早々、裕太さんはそう言ったのだった。

 「え?ほ、本当ですか?」

 「はい。4件目の犯行を行おうとしていた所、そこにたまたま捜査に訪れた刑事が居合わせて、その場で犯人を現行犯逮捕したそうです」

 「……そう、ですか……よかった…」

 「犯人も犯行を自供しました。残りの3件も自分がやったと。そして若葉さん、あなたに顔を見られたため、殺害しようと連れ去ったことも認めました。……若葉さん、あなたが言っていたように、確かに犯人には火傷の後、そして右腕にタトゥー。そして香水を付けていました」

 「……よかった……本当によかった」

 これで犯人が捕まったから、あたしはもう怯えなくてもいいんだ……。

 外に出られるし、仕事だっていつも通りに出来るんだ……。

 やっぱり裕太さんの仲間はすごい。警察って凄い。……皆さんのことを信じて、よかった。

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