【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
「あ、待って川畑くん」
「はい?」
「彼女、今度紹介してよね〜」
「はいっ!?」
「楽しみにしてるわねぇ?」
「……絶対にイヤです」
「あら〜どうして?」
「なんとなくです。じゃあ……!」
「あ、川畑くん!?」
俺は逃げるように科捜研を出た。
そしてまず、一課に戻った。山崎は聞き込みをしているようで、いなかった。
「課長」
「お、どうした?何か分かったか?」
「はい。やはり被害者は別の場所で殺された後、あの場所で遺棄されたようです。それと、被害者の爪の中から犯人の物と思われる皮膚片が見つかりました。今データベースに載ってないかを、科捜研で検索中です」
「そうか。ご苦労だった」
「あ、それと。被害者の衣服に繊維片が付いていたようなのですが、ニットということは分かったのですが、なんの繊維片なのかは分かっていません。科捜研の話だと、ストールかマフラーの可能性が高いとのことです」