【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
 

 「そうなんですね……」

 「大丈夫。俺たち警察は、どんなことがあっても必ず犯人を捕まえる。それが殺された被害者にとっての、報いになると俺は思ってるしね」

 「……はい。そうですね」

 裕太さんのその信念は、きっと奥深く根付いてるものなんだと思った。警察だからとしてもそうかもしれないけど、それだけじゃない。

 もともと裕太さんは正義感の強い人だから、自然とそう思うのかもしれない。そこは裕太さんのいい所であり、長所なんだと思う。

 あたしはそんな裕太さんのことが大好きなんだ。

 「さ、若葉さん。仕事の話はもうなしにして、俺たちの時間を楽しみましょう」

 「はい。そうですね」

 あたしたちはイタリアンレストランへと到着すると、窓際の席に案内された。

 「うわぁ、キレイな夜景ですね……」

 「そうですね。本当にいい眺めですね?」

 「はい。本当にそう思います」

 「今日は、来てよかったです」

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