【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
「うーん……。迷います」
「好きなの食べていいよ?」
「じゃあ……。あたし、カルボナーラにします」
「決まりだね。じゃあオーダー取ろうか」
「はい」
オーダーを取り、パスタが来るのを待つ間、他愛もない話をして楽しんだ。
「美味しかったですね」
「そうだね。美味しかったね」
「はい。ジェノベーゼもカルボナーラも、どっちも美味しかったです」
「今度はまた、大事な時に来たいですね?」
「え?大事な時に、ですか?」
大事な時って、どんな時なんだろう……?事件の解決した時とか?
「はい。……例えば、記念日の日とか?」
「記念日……。いいですね。素敵です」
「じゃあまた記念日に、食べに行きましょうか」
「はい」
また記念日の日にあのレストランに行こうと、約束した。本当に楽しみだな……。
「若葉さん、今日はありがとう」
「こちらこそ、ありがとうございました」