【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
side裕太
「じゃあまた明日、連絡します」
「はい。……じゃあ、おやすみなさい」
「おやすみなさい」
若葉さんが家に入るのを見送った後、俺は家に帰るため歩き出した。
そして歩いていた時、突然電話が鳴った。科捜研からだった。
「はい。川畑です」
「川畑くん?今からこっち来れる?」
「え、どうしたんですか?」
「お待たせ!防犯カメラの映像の解析が終わったわよ。犯人らしき人、映ってたわよ!」
「え?本当ですか?すぐ行きます!」
俺は急いで科捜研へと向かった。
「玲美さん、お疲れ様です」
「あら〜待ってわよ!川畑くん?」
「はぁ……。で、防犯カメラの映像の犯人らしき人って?」
「そうそう。この人よ。拡大するわね?」
拡大された画面を見ると、そこに映っていたのは若い男だった。
「この男が犯人ですか?」
「恐らく。ただ証拠が出ないと、犯人だと断定するのは難しいわね〜」