【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
「そうですか……。ここに映っている男の情報って、何かわかりましたか?」
「ええ。この男、5ヶ月前に逮捕されたあの麻薬の取引に関わっていた男の一人よ」
「え!?本当ですか?」
「間違いないわ。データベースと照合したら、出てきたわよ」
「そうですか……」
「あの殺された被害者、恐らく麻薬取引に関わっていたかもしれないわね」
「……仲間割れって、事ですか?」
「まだ分からないけどね。ただ被害者の殺害場所が別の場所だとするならば……」
「するならば?」
「恐らく、その取引場所に使われた場所か。もしくはその事務所、って所かしらね?」
「なるほど……。その男の名前は分かりますか?」
「ええ」
玲美さんはパソコンの画面をスクリーンに転送して、情報を出してくれた。
「この男が……犯人」
「まだ確証はないわ。だけど周辺を調べれば、何か出るかもしれないわね?」
「分かりました。明日の朝1番で調べてみます」