【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
【新たな事件】
side若葉
「若葉さん、お待たせ」
「裕太さん!」
今日は裕太さんと交際してから半年記念ということで、水族館デートをする日だ。
事件や事故、隣人トラブルなどの捜査で毎日忙しい裕太さんとは、なかなかこうやってデートできる回数も少なくて……。付き合って半年も経つのに、水族館に行くのも今日が初めてなのだ。
なんだか緊張するし、ドキドキだってする。それにもう心臓バクバクで、何か分からないけど、すごく冷や汗みたいなのをかいてしまう。
「待たせてごめん」
「ううん。大丈夫!さ、行こう?」
「そうだね」
水族館の受付でチケットを2枚購入して、そのまま中に入った。
まず目に飛び込んできたのは、小さい魚の大群。包みたいな形の水槽の中で、小さい魚たちがウヨウヨと泳いでいる。
「すごーい!魚いっぱいいる〜」
「かわいいサイズだね?」
「ね?小さくて可愛い〜。しかもなんか色がキレイ」
青っぽい色や黄色っぽい色が入ってるのもいて、可愛かった。