【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書


 「もしかして若葉さん、嫉妬してくれたの?」

 「べ、別に……!」

 ちょっと強がってみてはものの、やっぱりそうなんだと思った。

 「若葉さん、少し赤くなってるよ?」

 「だ、大丈夫!」

 「可愛ね〜若葉さん」

 「そ、そんなことない……!」

 「ふふふ。アシカショー見ていこうか」

 「うん。見る!」

 空いていた後ろの席の方にふたりで並んで座って、アシカショーを見た。

 改めて見ると、アシカって本当にすごいんだなって思った。飼育さんの言うことをちゃんと聞いてるし、楽しそうにショーをやってるからこっちまで楽しくなった。

 「楽しかったね。アシカショー」

 「ね、楽しかったね!」

 後は順を追って水族館の中を歩いていく。可愛い魚やカッコイイ魚もいて、テンションが上がってしまった。

 「見て見て!この魚可愛い〜」

 「本当だ。可愛いね〜」

 「うん。ミニサイズだね。掌に乗りそう!」

 「確かに」

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