【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
「なるほどねぇ。それはアリかもしれないね?」
「ですよね?試してみましょうよ?」
「そうだね。試しに今日終わった後、ちょっと作ってみよう」
「そうですね。あたしも手伝いますよ?」
「え?本当に?」
「はい。あたしが出したアイデアなんで。あたしも手伝います」
「ありがとう。若葉ちゃん」
「いえいえです」
「俺あとで買い出ししてくるよ」
「あ、あたしも一緒に行きましょうか?」
「いいよ、大丈夫だよ。またこの前みたいに事件に巻き込まれたら大変だし。遥香ちゃんを連れてくよ」
「……そうですか?」
「うん。その代わり、お店は若葉ちゃんに任せるよ」
「はい。分かりました。ありがとうございます」
店長はあの日の事件以来、あたしを買い出しに行かせてくれなくなった。きっとあの日の事件のことを、後悔してるんだなとは思ったけど……。
その日以来あたしは、店長にもみんなにも申し訳ない気持ちでいっぱいだった。