【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
さっきの警察官の男性が、あたしの方に駆け寄ってきた。
そしてその警察官に付き添われて、そのまま病院へ向かった。
「……ありがとうございました」
「お大事に」
「……膝、大丈夫でしたか?」
「あ、はい……擦りむいただけなので、大したことは、ないそうです」
「それはよかった。ひったくり犯も無事に捕まえましたので、ご安心ください」
「ありがとうございます。……本当に、助かりました」
「カバンの中身、確認してもらえますか?」
「あ、はい」
カバンの中身を確認すると、特に何も取られたものはなかった。
「……よかった。何も取られてません」
「よかった。お大事に、してくださいね」
「あ、はい。ありがとうございます」
「……もしまた、何かあったら」
「え?」
「先ほどひったくりにあったばかりで、怪我もしてますので。……もし何かあったら、遠慮なく、こちらにご連絡ください」
「……あ、はい」