【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
「とりあえずは科捜研からの報告を待とう。捜査はそれからだ」
「「はい」」
「そうだ。川畑、山崎。鑑識が一つ調べてほしい調べてほしいことがあるそうだ」
「鑑識が?」
「ああ。何でも2年間あそこで遺体が見つからなかった原因を調べてほしいそうだ」
「なるほど……。確かに言われてみれば変ですね?」
「だよな?何で殺害されてから2年も遺体が見つからなかったのか……。不思議だな?」
「それをお前たちに調べてきてほしいんだ」
「分かりました。調べてきます」
「行こう。川畑!」
「おう。また何か分かったら連絡します」
俺たちは2年もの間、あの山の中で遺体が発見されなかった理由を探るため、もう一度現場周辺に向かい、聞き込みをすることにした。
確かにこの山の中は人気はなく、荒れ果てていて遺体があったとしても識別しにくいような場所ではあった。しかしなぜ、2年も……?
その理由は聞き込みですぐに分かった。