【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書


 「え?それ本当なの?」

 「はい。近隣の住人が1週間前まで入口にロープがあったことを話してくれました。だけど遺体が発見される1週間前、そのロープがなくなっていたそうです」

 「それってまさか……?」

 「恐らく犯人が、この山の中へ遺体をわざわざ運んだってことですよ。……もしかしたら犯人は、別の場所で殺して埋めていた遺体を、その場所へと移した可能性があります。……恐らくそのロープを持ち去ったのも、犯人でしょう」

 「分かったわ。報告ありがとう。あたしたちもこれから、白骨遺体に付いていた土の成分調べる所だから。もしかすると何か手がかりになるようなものが出てくるんじゃないかと思うわ。また報告するわ」

 「はい。お願いします」

 「こっちでも何か分かったら連絡するわ」

 「お願いします。失礼します」

  一つ事件の新たな可能性が見えてきた。俺たちはそのまま手がかりを探すため、捜査を続行した。

 その後科捜研から連絡が来たのは、夜になってからだった。

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