【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
「本当に美味しいよ。若葉さん、料理上手だね」
「本当に?ありがとう」
「こんなに料理上手な人がお嫁さんだったら、幸せだろうな〜」
「えー?そうかな?」
お嫁さん……。もし本当にそうなれるなら、嬉しいと思うけど……。
裕太さんはどう思ってるのか分からないから、あまり聞けないけど……。
「うん。だけど俺、お嫁さんにするなら、若葉さんがいいと思ってるよ?」
「えっ……?」
突然そんなことを言うものだから、それは驚くに決まっている。
驚かない訳がない。だってそんなこと言われたら、あたしはきっとバカだから、本気で期待してしまうから……。
「結婚するなら、若葉さんとだけだと思ってるから。それは本気だよ?」
「……あ、はい」
裕太さんに見つめられた目はなんだか真剣で、少しでもそう思ってくれてるのなら、嬉しいなと思った。
「若葉さんじゃないと、ダメだから。信じてね?」
「……はいっ」