【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書


 「ごちそうさまでした」

 「いえいえ。全部食べてくれて、ありがとう」

 「だって美味しかったから」

 「ありがとう。そう言ってくれると、作ったかいがあるよ」

 「本当に美味しかった。お礼にって感じではないけど、俺が食器洗うよ」

 「え?そんな。いいよ!気にしないで?」

 「俺がやってあげたいんだ。ダメかな?」

 ダメと聞かれると、ダメじゃないと答えたくなってしまうのはなぜだろうか……?それはきっと、裕太さんだからだと思う。

 裕太さんのそういうとこ、ずるい……。キュンとしてしまうから。

 「……若葉さん?」

 「じゃあ、お願いします」

 「うん。任せて!若葉さんは今のうちにお風呂にでも入ってきたら?」

 「え、いいの?」

 「うん。ゆったり入ってきて?」

 「ありがとう。じゃあお言葉に甘えて……。そうさせてもらうね?」

 「うん」

 裕太さんに食器を洗ってもらっている間、あたしはゆったりとお風呂に入った。

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