【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
「確かにこれもまた面白いね」
「でしょ?」
「うん。また見たくなった」
「今度は違うの見よう?」
「そうだね」
DVDを見た後、裕太さんはコーヒーを入れ直してくれた。コーヒーのいい香りがいっぱいに広がった。
「裕太さん、まだ捜査終わってないんだよね?」
「ああ。未だに進展なし……。今関係者の話を聞いてる所なんだけど」
「そっか……。無理しないで頑張ってね」
「ありがとう。頑張るよ」
「うん。早く解決できるといいね」
裕太さんはいつも事件で忙しい。毎日色んな犯罪に出会って。犯人を捕まえて。そして検察へと送検する。
だけどそれは裕太さんが刑事だから出来ること。裕太さんたちが事件を解決してくれるから、誰かが報われてるんだ。
そんな人たちが一人でも多くなるように、あたしはいつも願っている。警察が事件を1つでも多く解決して、被害者遺族の悲しみを少しでも減らしてあげられたらいいなって。……そう思ってる。