【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
 

 「確かにこれもまた面白いね」
 
 「でしょ?」

 「うん。また見たくなった」

 「今度は違うの見よう?」
 
 「そうだね」

 DVDを見た後、裕太さんはコーヒーを入れ直してくれた。コーヒーのいい香りがいっぱいに広がった。

 「裕太さん、まだ捜査終わってないんだよね?」

 「ああ。未だに進展なし……。今関係者の話を聞いてる所なんだけど」
 
 「そっか……。無理しないで頑張ってね」

 「ありがとう。頑張るよ」

 「うん。早く解決できるといいね」

 裕太さんはいつも事件で忙しい。毎日色んな犯罪に出会って。犯人を捕まえて。そして検察へと送検する。

 だけどそれは裕太さんが刑事だから出来ること。裕太さんたちが事件を解決してくれるから、誰かが報われてるんだ。

 そんな人たちが一人でも多くなるように、あたしはいつも願っている。警察が事件を1つでも多く解決して、被害者遺族の悲しみを少しでも減らしてあげられたらいいなって。……そう思ってる。
< 222 / 257 >

この作品をシェア

pagetop