【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書


 「取調の時。ちょっと感情的になってしまったからさ?」

 「ああ。別に気にしないでください」

 「ってな訳で、お詫びってことで俺のおごりだ。好きなだけ飲めよ」

 「ありがとうございます」

 生ビールを一口飲むと、すごく美味しかった。久しぶりに飲んだビールって、こんなに美味しいのかって思った。

 「どうだ。うまいか?」

 「はい。美味しいです」

 「所で川畑」

 「はい?」
  
 「お前、彼女と結婚しないのか?」 

 「はい!?」 

 源さんが急にそう言うものだから、ビックリしてビールが変なとこに入ってしまった。

 「ゲホゲホ……」

 「大丈夫か?」

 「源さんが変なこと言うからですよ……!」

 「結婚のことか?」

 「ま、まぁっ」

 「なんだ?結婚したくないのか?」

 「結婚は……まぁ、したいとは、思ってますけど……」

 「へぇ?結婚したいんだ?」

 「まぁ、それはもちろん、男なので……」

< 232 / 257 >

この作品をシェア

pagetop