【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書


 「意外とカワイイんだな、お前?」

 源さんは俺を見てニヤニヤしている。

 「やめてくださいよ。可愛くありませんし」

 「結婚決まったら俺からお祝いしてやるから、ちゃんと報告しろよ?」

 「はいはい。分かりました」

 源さんはなんだかんだ優しい。俺のことを可愛がってくれてるし、優しくしてくれる。

 頼りがいがあって、本当にいいお父さんみたいな存在なんだよな……。

 そしてその時、俺のスマホが鳴った。知らない番号だけど電話に出ると、衝撃的な内容が耳に入った。

 「もしもし、川畑裕太さんのお電話番号でお間違いないでしょうか?」

 「はい。そうですが……?」

 「わたし石田総合病院の医師、神田と申します」

 「病院……?」

 なんで俺の所に電話がかかってきたのか、全然分からなかった。でもその答えはすぐに分かった。

 「はい。実は笹木若葉さんが……」

 「え……?」

 若葉さんが……?

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