【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書


 「川畑……」

 「すみません……。俺、刑事失格ですね」

 自分の不甲斐なさをとことん思い知った。こうやって好きな人が危険な目に遭って、いつ目を覚ますかも分からないのに。俺はこうしてウジウジしていることしかできない。
 
 そんな自分に腹が立って、どうしようもなく不甲斐なさを感じる。

 「……いや、そんなことはない。お前のせいじゃない」

 「俺……。彼女が居なくなったら、きっと生きていけないかもしれません……」

 俺にとって若葉さんはとても大切な人で。ずっとそばにいたい人。そして離れてほしくない人で……。こうしてる間にも、1秒1秒時間は進んでいて。若葉さんが目を覚ますことだけを祈るしかない。

 だけど今はただ見つめることしか出来なくて。何も出来ない俺は、大切な人一人守れないダサい男なんだと、つくづく実感した。

 若葉さん……。俺は若葉さんともっと一緒にいたいんだ。若葉さんと結婚したいと思ってる。

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