【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
「……君が眠っている間、君がこのまま目を覚まさなかったらどうしようって。ずっと考えてた」
「……え?」
若葉さんのその切なげな表情もまた、生きている証だと実感した。
「もしこのまま、若葉さんが居なくなってしまったら……。そう考えたら、想像しただけですごく怖かった」
若葉さんのいない人生なんて、俺にはもう考えられないからだ。若葉さんがいるから、俺は頑張れる。若葉さんのために……。
「……俺にはもう、若葉さんしか考えられない。若葉さんは俺の隣にずっといて欲しい人なんだ」
「……っ……裕太さん……」
若葉さんの目からとめどなく溢れ出る大量の涙。俺はそれを優しく拭った。
「若葉さん……。これからもずっと、俺の隣にいて欲しい。……俺のそばで、ずっと俺のことを支えて欲しい」
若葉さんに今送っているこの言葉は、俺にとっては本心の言葉。若葉さんにだから、伝えたい言葉なんだ。若葉さんの心に届くように。