【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書


 「……俺は刑事だからいつも仕事で忙しいし、なかなか不規則な生活になると思う。休みだってなかなか取れない。……だけどそんな時、若葉さんの支えがあれば、俺はきっともっと今よりも頑張れると思うんだ。……だから、これからもずっと俺の隣にいて欲しい」

 「……っ……はいっ」

 若葉さんは涙を流しながら、頷いて笑った。

 「若葉さん、若葉さんをこの手で一生幸せにすると約束します。……だから俺と、結婚してください」

 俺はそう言って、若葉さんの目の前に結婚指輪の入った箱を差し出した。目が覚めたら言おうと思っていた。若葉さんに、結婚してくださいって。

 ようやくその言葉を言える時が来たんだなと思った。

 「……えっ」

 若葉さんは驚いたような表情で、目を丸くして俺を見ていた。……確かにいきなりプロポーズしたし、驚くのは無理もないか……。

 「若葉さんが目を覚ましたら、ずっと言おうと決めてました」

 「……本当に?」

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