【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書
「はい。よろしくお願いします」
「……こちらこそ、よろしくお願いします」
あたしは裕太さんからのプロポーズを受け入れた。あたしも同じ気持ちだったから。彼と結婚して、明るい未来をこれから築き上げていきたい。そう思ってる。
「あの……。あたし、どれくらい眠ってましたか?」
そして素朴な疑問が頭の中に浮かんだ。
「ちょうど3週間くらいだよ」
「……そんなに……」
「……若葉さんは本当に強い人だよ。小さな女の子を助けるために、自分の命を犠牲にしようとした。……それは並大抵の人には出来ないことだ。だからそんな若葉さんを、今度は俺がしっかりと守っていくよ。刑事として、そして男としても」
彼のその言葉はとても熱くて、情熱的で。そしてすごく心に刺さった。それがもう嬉しくて嬉しくて、仕方なかった。
「……はい」
あたしはあなたとなら、どこまでも生きていける。そしてどんな時も一緒に乗り越えていける気がした。