【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書


 「はい。よろしくお願いします」

 「……こちらこそ、よろしくお願いします」

 あたしは裕太さんからのプロポーズを受け入れた。あたしも同じ気持ちだったから。彼と結婚して、明るい未来をこれから築き上げていきたい。そう思ってる。

 「あの……。あたし、どれくらい眠ってましたか?」

 そして素朴な疑問が頭の中に浮かんだ。

 「ちょうど3週間くらいだよ」

 「……そんなに……」

 「……若葉さんは本当に強い人だよ。小さな女の子を助けるために、自分の命を犠牲にしようとした。……それは並大抵の人には出来ないことだ。だからそんな若葉さんを、今度は俺がしっかりと守っていくよ。刑事として、そして男としても」

 彼のその言葉はとても熱くて、情熱的で。そしてすごく心に刺さった。それがもう嬉しくて嬉しくて、仕方なかった。

 「……はい」

 あたしはあなたとなら、どこまでも生きていける。そしてどんな時も一緒に乗り越えていける気がした。

< 248 / 257 >

この作品をシェア

pagetop